ギリシャの行方
今週も欧州問題を中心に株価の動向に振らされる展開となった。引き続き、ギリシャのデフォルト懸念が市場の重しとなっていたが、週明けはその対策への期待感が高まり欧州株価が持ち直したことを背景に市場心理が好転した。
今週注目となっていた欧州金融ファシリティ(EFSF)機能拡充の採決の日程は以下のようになっているが、既に終了したフィンランド、ドイツに関しては無事可決された。
EFSF機能拡充 採決の日程
| 発表日 | 国 |
|---|---|
| 9月28日 | フィンランド |
| 9月29日 | ドイツ |
| 9月30日 | オーストリア |
| 9月第5週 | ギリシャ |
| 9月第5週 | エストニア |
| 10月3日迄 | マルタ |
| 10月第1週 | キプロス |
| 10月上旬 | オランダ |
| 10月中旬 | スロバキア |
| 12月以降 | スロベニア |
| 未定 | ポルトガル |
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週中には欧州金融安定ファシリティー(EFSF)のレバレッジ活用案が浮上し、過度な悲観に傾斜したセンチメントが改善し相場急落の反転の動きとなった。おそらく今後のEFSF機能拡充採決も通過する見込みで、ギリシャは今のところユーロ圏にとって影響を最小限にとどめるべくデフォルトの方向に動いていると思われる。しかしながら、他周縁国の手前上、簡単にデフォルトさせるわけにもいかず全加盟国(EU17カ国)をなんとかまとめながら少しずつ前に進んでいる。
少々話がそれるが、万が一、ギリシャがユーロから脱退した場合どうなるだろうか。この場合、ユーロという統一通貨自体の失敗が浮き彫りとなりショックは計り知れない。また、これまで通貨統合を急いでしまったために内部統制が後回しになっていたためにそのツケは大きく、経済への影響も計り知れない。
大手金融機関によれば、仮にユーロ分裂の事態になればリスク資産は急落し、ギリシャ離脱後のEUR/USD はパリティ(1ユーロ=1ドル)近くまで急落し、ギリシャが自国通貨に復帰するとすれば離脱に伴う資本流出によりEUR/USDは一層激しく下落するとみられると予測しているそうである。現時点ではギリシャを救済する方向でユーロ圏が動いているものの、ギリシャ自身が支払い能力を確保し続けるためには一段の支援と債務軽減が必要となる可能性が非常に高い。ギリシャがユーロ圏にとどまる限り支援は実施されるとみられるが、支援を受ける条件として厳しい緊縮財政が課せられる。財政が緊縮しているにもかかわらず、経済成長も見込まなければいけない過酷な状況にもしかしたら負担に耐えられずにギリシャは自らユーロ離脱を選択するかもしれない。
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